5月19日(土) に埼玉県春日部市総合体育館ウイング・ハット春日部で、受講生16名を集めて「第1回フットサル2級審判インストラクター研修会」を開催しました。
指導者 潟永達治 フットサル1級インストラクター
2週間後の6月2日から関東フットサルリーグ1、2部とも開幕しますが、そのための評価の基準合わせとどのように審判員に指導していくかの統一を図るために、この研修会を行いました。
5月11日~13日までの1級インストラクター研修会では、「今季の競技規則変更はない」と報告を受けていたので、
・ブロックプレーはどのようにプレーしたときにファウルとすべきなのかという考え方の整理
・Key Incidentsに関して、レッドカードが出るプレーやペナルティーキックになるファウル、得点に関わるアドバンテージなど、今季からレポートに記入すること
等をお願いしました。偶然にも、観戦対象試合になった、『全国選抜大会関東大会』1回戦の「栃木県選抜vs埼玉県選抜」でKey Incidentsが2つあり、アセスメントレポートを作成にも取り入れることができて良かったと思います。
今シーズンから、1級審判員もF2リーグの開始で忙しくなるため、2級審判員にも笛を吹くチャンスが増えます。インストラクターの皆さんにも1試合でも多くご協力いただければありがたいと存じます。
参加者 森田 巧一氏
フットサル1級インストラクターの潟永氏の講義で、前半は新アセスメントレポートの記載方法の説明および映像を見ながらの指導方法の説明を行い、後半は『第34回全国選抜フットサル大会関東大会』の試合を使用してのアセスメントレポートの作成を行いました。
私自身、2017年12月にフットサル2級審判インストラクター資格を取得させていただき、初めてのフットサル2級審判インストラクター研修会であり、新アセスメントレポートを作成したことがほとんどありませんでしたので、有意義な研修となりました。
新アセスメントレポートは、「試合の難易度」「全体のパフォーマンス」の両面から評価点を決めるので、インストラクターごとの評価点に差が出ないことと、その試合における「重大な事象(key Incidents)」で明らかな判定ミスが試合の結果に影響した場合は、例外点があると言うことを理解しました。
また、映像等を活用して審判員が自分のパフォーマンスを的確に把握し、次の試合に臨めるようにすることも大事ですので、私自身、良いアドバイスができるように、今後勉強していきたいと思います。本研修会に参加させていただき、ありがとうございました。
参加者 渡辺長英 氏
今年度は競技規則改正は無く、主にアセスメントレポートにおける評価の考え方と評価方法を学びました。
先ず始めに基本的な考え方として、試合を左右する重大な事象で、難しい判断を求められる事象(Key Incidents)が起きた場合の重要事項報告の記入についてです。それら例外的な重大な事象が起きた時の評価点とレポートの記入方法と学びました。
引き続き各項目の評価の考え方や観点についての講義でした。アセスメントのポイントとしては各項目の評価点以上に全体の評価点を大切にするが、更に評価点よりもアドバイスやコメントを重要視する。特にA項目(判定の的確さ、一貫性)と総合コメントは入力可能範囲最大限までの記入が望ましいという話がありました。確かに試合の中では各項目欄にある以外にもたくさんの細かい事象が起きていてそれらに対し、審判員は様々なことを予測、判断、決断し対応しています。判定以外の場面もたくさんあります。審判本人の考えと客観的にみた印象や事実の乖離の差をかみ砕いてアドバイスすることはされる側にもとても重要なことだと感じました。
その後は受講会場で開催されていた『関東選抜フットサル大会』の試合を観戦しながらのアセスメントレポート記入の実践を行い、ビデオでの再検証や他事例映像でのディスカッションを行い終了となりました。
個人的には昨年度フットサル2級審判インストラクターの資格を取得して初めての研修でとても勉強になりました。関東では長年に渡り笛を吹かせて頂き、たくさんの経験や時には失敗もしてインストラクターからアドバイスを頂いてきました。
今後はこれらの引き出しもたくさん活用しながら、これからの若き審判員のパフォーマンスの向上の一助になれるよう研鑽していこうと思います。