一般社団法人関東サッカー協会

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【レポート】関東トレセンキャンプU-13
配信日:2025/04/01 カテゴリー:インフォメーション

10月に行われた前期はJアカデミーの選手を対象に行い、今回の後期はタウンクラブ・中体連の選手を対象に開催しました。各都県から51名の選手が集まり、「関東から世界へ」をテーマに、①「積極的に前向きでボールを奪う」こと、②「いつもと違う環境で力を発揮する」ことを選手に共有し、キャンプに入りました。その後JFAフィジカルフィットネスプロジェクトによるフィジカルリテラシー講座では、食事と睡眠の質、量を高めることの重要性を伝え、フィジカル測定では参加各選手の数値と現在のU-15日本代表選手との実際の数値を比較したデータを提供し、選手たちがより強く、速くなる為の指標が提示されました。
初日のトレーニングでは、ボールを奪いに行く間合い、タイミングに戸惑いが見られましたが、徐々に改善されていき、相手のボールを積極的に奪いに行く姿勢が見られました。夜のミーティングで行われた、映像での振り返りとチームディスカッションを経た翌日は、早朝に積もった雪を解かすほどの熱気を持ったトレーニングになり、素早いプレッシングやインターセプトからの攻撃などを随所に見せ、吸収力の速さと即座に実践する能力が垣間見えました。Jアカデミーの選手で開催した前期のパフォーマンスと遜色ない質の高いキャンプになりました。

 

 

 

 

 

 

◆水庫祥元 氏(千葉県FAコーチ)

最初1:1では“間合い”を意識し、足先だけでなく、身体全体を使ってボールを奪えるようになること、3:3や6:6ではオフザボールの良いポジショニングや予測から積極的に「前向き」でボールを奪えるようになることを意識させたトレーニング実践し、最初はかわされることが多かったが、徐々に改善されていきました。2日目の午前のトレーニングは場面をゴール前に設定し、奪うことと守ることを選手に求めていきました。ゲームでは個で奪う場面や、オフザボールの良い準備から奪う場面も増えました。奪いにいけるのか判断に迷う選手も見られましたが、選手たちは良い経験をしたと思います。中体連の選手たちにも特徴があり、今後が楽しみです。ここで経験した「非日常」から「日常」の意識・環境を変え、自チームに帰ってもっと成長してもらいたいと思います。そして成長した姿で来年のU-14キャンプでまた逢えたらと思います。
関東各FAから参加していただいた指導者の皆さま、選手を送り出していただいたチームの皆さま、関係者の皆さま、そして会場、施設の皆さまのご協力に対し、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

◆森山岳 選手(FC LAVIDA・埼玉)

自分は前線の選手なのでクラブでも前からの守備を求められてます。これまであまり得意ではなかったのですが、今回のキャンプで教わったことをチームに帰っても工夫して、守備の意識高くやっていきたいです。
トレセン活動は、初めて会う他クラブの上手い選手たちとやるので、コミュニケーションを取り、相手の特徴を掴みながら、練習の中でプレーを変えたり、頭を使ってサッカーをすることがすごい良い練習になります。自チームの練習は、慣れてて自分のプレーを出しやすいですが、トレセンはまた違った刺激を受けられるので楽しいです。

 

◆池田旺太 選手(三菱養和SC巣鴨ジュニアユース・東京)

最初は初めての人がたくさんいるので緊張してましたが、宿舎でコミュニケーションを取ることで楽しく出来ました。これまでは守備の間合いと強度が低かったので、今回のキャンプくらいの強度でプレーすることが必要だと感じました。また、レベルの高い選手の中でも、スペースが有ったら前を向いて積極的にプレーすることが一番大切だと思いました。
国スポとか代表に選ばれるよう、身体作りやケアをしっかりやっていくことで“選ばれる選手”になりたいです。

 

◆久保寺翼 選手(アスブロンサ高崎FC・群馬)

今回のキャンプで一番感じたことは、オフザボールの重要性です。自分は体格が小さいので、技術や状況判断、ボールを受ける前の動き出しがもっと必要だと感じました。普段の感覚でボールを持っていると、首を振った時にすぐ後ろから相手選手が詰めてきていて、強度の違いを感じました。足元で受けた時にどう打開していくか工夫が必要だと感じました。

 

◆本多晴稀 選手(甲斐市立敷島中学校・山梨)

一度、県トレセンから外れてしまったんですが、改めて県トレセンに選ばれてすぐだったので、びっくりした反面嬉しかったです。これまでは、自分の武器はスピードだと思ってましたが、実際参加してみて、自分より早い選手、さらに自分に足りない足元の技術を持ってる選手がたくさんいて刺激になり楽しかったです。所属チームでは、県総体で優勝して、来年のU-14キャンプにも呼んでもらえる選手になりたいです。今回のキャンプでフィジカルコーチから教えていただいたトレーニングメニューなどをチームに帰って仲間と全体で高めていきたいです。