5月24日(土)から5月25日(日)の2日間、栃木県の那須スポーツパークにて関東トレセン女子U-15前期が行われました。関東8都県からFP36名、GP6名の計42名の選手が集まり、A,Bの2チームに分かれて2日間のトレーニングを行いました。
1日目はオープニングミーティングの後、各チームでウォーミングアップを行い、25分のゲームを3本行いました。その夜全体でのミーティング後、各チームでゲームの振り返りを行い、課題を挙げ、2日目のゲームに向けてチームとして取り組む課題を絞り込みました。2日目は最初は課題を修正するためのトレーニングを行い、その後、15分のゲームを3本行いました。
◆髙橋楓 選手(千葉県所属)
ジェフレディースU15の高橋楓です。今回の関東トレセンの大きなテーマは「challenge 」でした。私は今回のトレセンではリーダーシップを取ることと自分の得意なドリブルと落ち着いたプレーを生かしゲームを作っていくという目標を立てました。今回のテーマは「チャレンジ」だったので成功できるできないではなくやってみようとこの目標を立てました。
1日目は初めて一緒にプレーする人が多かったため、自分のプレーを理解してもらえない、仲間のプレーを理解できないと言う状況で、なかなかお互いの良さが出せなかったので2試合目では自分の思ったことを仲間に伝えたり、試合を見てて感じたものを伝えたことでチームとしても自分としてもいいプレーにつなげることができました。試合自体はBチームに勝ったけど、なかなかみんなが納得のいくような内容ではなく、悔しい思いをしたからこそミーティングではみんなで良かったところ改善点などを共有し、2日目は1日目ででた「コミュニケーション」という課題をテーマにトレーニングをしました。2日目はBチームとの試合では、コート内でのコミュニケーションが増えてきて1日目よりもいいプレーが増えてとても嬉しかったです。もう一つの目標であるドリブル、落ち着いたプレーでゲームを作るという目標は、アピールしようと力が入ってしまいなかなか落ち着いたプレーは出せなかったけど、試合を重ねるとともに周りの状況を把握し上手くターンできたりいいパスができました。この2日間を通して改めてコミュニケーションは大事だと実感しました。コミュニケーションを取るだけでプレーの幅が広がるし、仲間との絆も深められることに気づけたのでこれからも続けたいと思います。達成できなかった目標もあったけど、目標を立てたことでそれに向かって前向きなプレーができました。今回の関東トレセンで学んだことを今回だけで終わらせずチームに持ち帰りこれからに生かしていきたいと思います。個人としてまたまだ課題ばかりだったので次はその課題に向かって努力しようと思います!!!!
◆秋本悠眞 選手(埼玉県所属)
三菱重工浦和レッズレディースジュニアユースの秋本悠眞です。
私は、まずコミュニケーションを意識して関東トレセンに臨みました。最初は、初めて出会った人たちとの試合で少し不安がありましたが、それよりも楽しみな気持ちの方が強かったです。
1日目は自分から積極的に話しかけに行ったり、名前を聞いたりしてみんなの緊張も解け、全力でAチームに勝つために団結することができました。試合の中でも大きな声を出してチームを鼓舞したり、改善しあったりしてあわせていきました。試合には負けてしまいましたが試合後も反省点や良かった点を共有し合えたので次の日にも繋げていけたのではないかと感じました。個人では、シュートストップや飛び出すタイミングなどの課題点が見つかったので練習していきたいと思いました。
2日目はチームで「ビルドアップ」というテーマで練習に臨みました。1日目の試合でビルドアップが課題だと分かったので修正するために練習をしました。ビルドアップの他にも、バックラインの押し上げも課題だったので、合わせて行きました。Aチームとの試合で、ビルドアップが上手くいったシーンが何度もありました。練習の成果が出せていて嬉しかったです。
ミーティングでは自分で体調の管理をするとこや練習、食事、睡眠のバランス、サッカーの4局面の動画などを見てこれからサッカーとどう向き合っていくかについて学ぶことが出来ました。いかに、今の自分を出し切ることが出来るかが重要なことも分かり気合いが入りました。
関東トレセンだけではなく、どこでも挑戦することは大切だと思うのでまずはオフザピッチのところでもコミュニケーションを取ったり試合の中で少し勇気を出すことをこれからも意識していきたいです。
◆野々山理玖 氏(茨城県所属)
今回、2025年度関東トレセン女子U-15(前期)に地域派遣GPコーチとして帯同させていただきました、茨城FA所属の野々山です。ゴールキーパーから1/11であるゴールプレイヤーに、という動きが大きく進んでいる中、トレーニングの構築・実践でのフィールドコーチとの連携や、チーム全体を視る意識を改めて強く感じる2日間となりました。
GPトレーニングでは、ビルドアップ・パス & サポート・ディストリビューションの強度や精度を取りあげ、より良くしていくために取り組んでいきました。両日とも行われたゲームでは、GP6名全員のパフォーマンスの向上があったと感じています。
すぐに県内活動で同じような強度を求めていくには時間がかかるかもしれませんが、継続的に取り組んでいく必要のあるトピックに間違いありません。
ゴールを守るだけでなく、1人のサッカー選手としてどう振る舞うかという点において、多くの学びを得られたので、所属FAや自チームに還元していきたいと思います。
最後になりますが、今回の関東トレセン女子U-15開催にあたり、ご尽力いただきました日本サッカー協会、関東サッカー協会、栃木県サッカー協会ならびに各関係者の皆様に感謝申し上げます。
◆坂田悠香 氏(山梨県所属)
今回、関東トレセン女子U-15の帯同させていただきました山梨FAの坂田です。池田コーチの熱いミーティングから活動が始まり、「関東から世界へ」という言葉を胸に、選手・スタッフともに高いモチベーションを持ってピッチへ向かいました。初日の11対11のゲームでは、それぞれが自身の武器を活かしながら、ゴールを奪い、守ろうとする強い意志と熱量の高さを感じました。
2日目は、初日のゲームから見えた課題をもとに、スタッフ間で振り返りトレーニングを計画。私が担当したBグループでは「ビルドアップ」をテーマに設定し、松下コーチを中心に3vs3vs3や6vs6+2サーバーの中で、質の高いパス&サポートを引き出すトレーニングを行いました。最後に再び行った11対11のゲームでは、両チームともにトレーニングを経て、ボールの動きや連携が大きく向上していました。
限られた時間のなかでも、それぞれが自身の力を最大限に表現しようと努力する選手の姿がとても印象的でした。そんな選手たちと時間を共にする中で、指導者として大きな学びと刺激を得る機会となり、ここで出会った選手から1人でも多くの選手が将来、世界の舞台で輝けるよう、私自身も日々成長し、選手育成に全力を尽くしていこうと、改めて強く心に誓いました。
最後になりましたが、このような貴重な機会を提供してくださったJFAコーチの皆さま、選手を送り出してくださった所属チーム・保護者の皆さま、活動を支えてくださったスタッフ・施設関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます。