6月21日(土)から6月22日(日)の2日間、栃木県の那須スポーツパークにて関東トレセン女子U-14前期が行われました。関東8都県からFP72名、GP9名の計81名の選手が集まり、A,B,C,Dの4グループに分かれて2日間のトレーニングを行いました。1日目はオープニングミーティングの後、「ゴールを奪う」をテーマにトレーニングを行いました。その夜のミーティングでは、16グループに分かれて、「世界で活躍できる選手になるため必要なこと」について話し合い、その内容を模造紙にまとめて全体に向けて発表しました。2日目は「ボールを奪う」をテーマにトレーニングを行い、その後クロージングミーティング、全体集合写真の撮影をしました。気温も上がるなか、水分補給やクーリングブレイクの時間をとるなど、コーチやトレーナーが選手の様子に注意して、強度の高いトレーニングができました。
◆大槻真愛 氏(茨城県所属)
今回、関東トレセン女子U-14に帯同させていただきました茨城FAの大槻です。初めのミーティングの中で、沢山チャレンジ(challenge)をして、トライアンドエラーを起こしチェンジ(change)していくというお話がありました。これは、選手だけでなく私たち指導者も同じことが言えるなと強く感じました。初日のTrではポイントをおさえ、指導することはできました。しかし、それぞれの選手の特徴、心理状態を把握した上での適切なコーチングはできていませんでした。
2日目では、初日のトレーニングから見えた課題から、スタッフ間で振り返り修正するポイントを話し合いました。また、松下コーチや池田コーチからいただいたアドバイスをもとに自分自身の指導と向き合いました。松下コーチからは、選手のプレーをしっかりジャッジし、いいプレーは積極的に褒めることです。池田コーチからは、選手に一番何を落とし込みたいか、Trの意図を持って行うことをアドバイスしていただきました。
この2日間で、選手たち、他県の指導者・JFAコーチの皆様のおかげで指導者として大きく成長できたと感じます。2日目のTrでは、自分の特徴を活かしながら、選手たちに対してコーチングをすることができました。最後のゲームでは、選手たちの熱い闘いを間近で見て、サッカーに対して真剣に楽しむ姿を感じることができました。
最後になりましたが、このような貴重な機会を提供してくださったJFAコーチの皆さま、選手を送りだしてくださった所属チーム・保護者の皆さま、活動を支えてくださったスタッフ・施設関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます。
◆村上菜葉 選手(大宮アルディージャVENTUS U15 埼玉)
最初のミーティーングで「CHALLENGEからLLEを取るとCHANGEにかわる。この2日間たくさんCHALLENGEして様々なことをCHANGEしてほしい」と伝えてもらったことが、とても印象に残っています。今回の活動のテーマは「奪う」でした。1日目は「ゴールを奪う」をテーマに始まり、最初からシュート練習がありました。ポジションによらず全員がシュートの精度が高く、私はDFだからと普段からの自分のシュートに対する取り組み意識の低さを痛感しました。次のメニューは2対2から6対6までのゲーム形式で、ここでも目指すところはゴールだと徹底されたことにより、個々で勝負するなどシュートの意識が高まりました。夜の全体ミーティングでは模造紙を使って「世界で活躍できる選手になるために必要なこと」をグループで25分間考え、2分以内で発表しました。コーチから「重要なことをどれだけ要点をおさえて相手に伝わるように話せるかが大切」と教えてもらったことをこれから習慣にしていきたいと思います。2日目は「ボールを奪う」がテーマでした。最初の1対1では、フィジカルの強い選手と戦えたことで、寄せ方や球際が一気に強くなったと思えるほど強度高く取り組めました。次は1日目と同様に2対2から6対6までのゲーム形式で、スタッフの方々からのコーチングもあり、前日に学んだゴールへの強い意識と、その日のトレーニングで行った強度高くボールを奪いに行くことを、全員が共通意識を持ってプレーすることが出来ました。攻撃と守備において2日間で学んだことを活かせたメニューだと感じました。サッカーの4局面の中の攻撃から守備と守備から攻撃も、ボールを奪いに行く意識が高まったことで、リバウンドへの反応、切り替えも成長を感じることができました。最後のゲームでも、2日間学んだことを上手く体現出来たと思います。最後に、天然芝の素晴らしいピッチなど充実した環境でサッカーはもちろん、それ以外でも目標を書き出したり、出し合った意見を模造紙にまとめてアウトプットすることで自分の考えをより整理出来ることを学びました。プレー面、プレー以外の面において自分の課題に気づき、成長するきっかけとなる活動でした。