10月25日(土)から10月26日(日)の2日間、栃木県の那須スポーツパークにて関東トレセン女子U-14後期が行われました。関東8都県からFP72名、GP10名の計82名の選手が集まり、A,B,C,Dの4グループに分かれて2日間のトレーニングを行いました。
1日目はオープニングミーティングの後、「ゴールを目指す」をテーマにトレーニングを行いました。その夜のミーティングでは、全体でその日のトレーニングの振り返りを行い、その後各グループで2日目のゲームに向けて目標や課題を話し合いました。2日目は前日のミーティングでの目標を実現するためのトレーニングを30分程度行った後、A、B、C、Dの4チームが総当たりで1本ずつ対戦するような形で20分のゲームを各チーム3本ずつ行いました。その後、着替えてシャワーやお風呂で冷えた体を温めるなどしてからクロージングを行い、昼食を取り解散となりました。2日間とも雨が降り気温も下がる中、選手のコンディションに配慮しながらスケジュールを柔軟に変更するなどして、選手たちにchallengeの場を提供しchangeを促す質の高いトレーニングができました。



◆中村誠也 コーチ(山梨県所属)
この度、サッカー女子U14関東トレセンにGP指導者として、2泊3日で帯同させていただきました、山梨県FA中村です。
活動期間中は時折、小雨の降る肌寒いコンディションの中、トレセンを支えていただいている事務局や指導者、参加選手たちの熱意のおかげで、天候に左右されながらも充実した時間を過ごすことができました。
今回GP指導でテーマとしたのは、「ゴールを奪う意識」を持った積極的な攻撃参加とビルドアップへの関与です。U14世代の選手たちは、技術的の伸びしろに大きな期待と同時に、キックの質や優先順位を考え、単なるパス交換ではなく攻撃に直結する「考えのあるパス」にトライする意図が明確に見え、その伸びしろにも大きな期待を感じました。それに加え、特に印象的だったのは、選手たちの高い吸収力です。指導者がピンポイントでポイントを説明すると、彼女たちの意識レベルが一気に向上し、トレーニングの質が劇的に高まる場面が多く見られました。これは、求められたことを丁寧に汲み取り、実践しようとする女子特有の真面目さから生まれるものだと感じました。
指導者のところでは、トレーニング中やミーティング、食事中など他の指導者の方々とも積極的に情報交換をさせていただきました。グループ分けを超えて「より良いトレーニングにするには」という高い意識を共有し、その豊富な経験と知見から多大な刺激を受けました。
この経験を通し、私自身の指導の課題も明確になりました。それは、「伝える技術」の難しさです。練習の流れを止めずに、一言でわかりやすく、具体的なアドバイスによって選手に「気づき」を与え、ポジティブな変化へ導くスキルを高めたいと強く思いました。今後は、この技術の向上を目標に、指導者としてさらに邁進していく所存です。
最後に、今回の関東トレセン全体に関わって頂きました、選手、指導者、事務局、現地スタッフの皆様に心より感謝申し上げます。
◆小田葵音 選手(ジェフ千葉レディースU-15所属)
今回の関東トレセンでは、on the pitch, off the pitch 共に「CHALLENGE 」をテーマに活動しました。
on the pitch では、サイドでボールを持ったとき、普段であればクロスをあげるところを、蹴る瞬間にGPが少しクロス対応に動いたことを間接視野で捉え、GPとニアポスト間にシュートを打ってみました。off the pitch では、私の課題である食事の面で苦手なものでも残さず自分で食べました。
そして、「CHALLENGE 」した中での課題も見つかりました。先程言ったon the pitch での「CHALLENGE 」では、味方からこっちも空いてると言われ、チームよりも個人を優先してしまったなと反省することもありました。判断のミスは情報収集に問題があると考えたので、徐々に改善していきたいです。また、自分の武器であるコミュニケーションや縦突破は今回も通用することが分かったので、更に磨きをかけていきたいです。今回関東トレセンを実施するにあたり、携わってくれた全ての方々に感謝し、その気持ちを今後のプレーで魅せていきたいです。