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レポート|審判|「2018年第2回関東審判員(強化)研修会(プーマカップ)」を開催
配信日:2018/03/28 カテゴリー:インフォメーション

3月10日~11日「第2回関東審判員(強化)研修会」が群馬県にて開催されました。

新シーズンに向け、開幕前研修会後の実践を取り入れた研修会であり、アカデミーを含む男性23名、女性7名が参加しました。目的は、この研修会をステップに強化審判員としての立場と責任を再度自覚し、真摯な態度で関東の割当に取り組み向上を図ることです。

【指導者コメント】

関根弘之 関東レフェリーアカデミーマスター

関東レフェリーアカデミーは2年目となり、実践的な審判技術の習得が残りの課題となりました。

強化審判員3名を除く2名は自費でのオブザーバーとして研修会に参加させていただき、関東トップレフェリーとの意識の違いや技術の差を体感できたのではないかと思います。

久しぶりに多くの方の審判を拝見しましたが、シーズン開幕前ということもあり試合感が戻っていないことや、いろいろな試みをしているという印象を持ちました。積極的な試みは大切なことですが、試合の流れと違和感を感じる場面も散見され、「昨シーズンの方がよかった」という声もいくつか聞かれました。FKにおけるボールの静止などの再開に関わることや、対角線式審判法に基づいた副審との協力などの「基本」に回帰しながらチャレンジをしないと、正しい判定とよいコントロールには到達できません。小さな基本の積み重ねが大きな結果につながります。もちろん、大胆な冒険が飛躍のきっかけになることも確かです。

今回の研修会に参加し、レフェリーアカデミーの活動に還元するヒントもたくさんいただきました。また、お世話になることがあるかと思いますがその時もよろしくお願いします。

 

【参加者コメント】

水野智也 2級審判員(埼玉県)

1週間前に行われた第1回開幕前研修会に続いて開催された今研修会は、実戦を通してインストラクターの方々からフィードバックを受けるという形で行われました。

関東協会の試合を担当する審判員として、また1級審判員を目指していくにあたって強い覚悟で今シーズンを迎えようと感じる研修会になりました。試合の他に行われた座学研修では、定量的な視点から動きとポジショニングを捉え直し、正しい判定に結びつけるための知識を学びました。また、抽象的に行いがちな試合の分析を「どのように行い、その後具体的にどう生かすのか」というテーマについて審判員同士でディスカッッションし、自ら考え改善していく術について認識を深められました。

この2日間で得た内容をどれだけ現場に落とし込めるかについては、今後の個々人の取り組み次第です。今シーズン行われる各試合がより魅力溢れるものになるよう、不断の努力してまいります。

 

松橋加奈 2級審判員(神奈川県)

今回の研修会は、1泊2日で行われ関東強化審判員20名(男子17名、女子3名)が参加しました。試合は2日間で19試合あり、私も1試合主審を担当させて頂きました。

「挑戦、思い切り」をテーマに試合に臨みましたが、男子高校生の試合スピードにアタフタし気持ちは空回り、後半は落ち着く事が出来ましたが、スピードの速さに対応するために距離感、視野の広さ、展開の予測など課題が浮き彫りになりました。夜の座学では、「分析とは何か、どう活かすのか」をテーマに今年Jリーグで起きた出来事をグループに分かれ「なぜその様になってしまったのか?どうすれば良かったのか?」を分析しました。映像を見れば正しい判定やどうすれば良かったのか正論を言う事は出来ますが、実際の試合では対応出来ていないのが現状です。色々な情報を収集し考え学び、自身の糧となるよう努めていきます。今シーズン、一皮むけられるよう色々なことに挑戦していきます。

 

西田裕貴 2級審判員(神奈川県) 

3/10~11で関東の強化審判員及び関東レフェリーアカデミーの審判員が集まり研修(プーマカップ)が開催されました。今回の研修に参加させて頂き、これから2018年シーズンが始まるという緊張感や自覚と責任をしっかりと持たなければならないと強く感じました。

それと共に自身の課題に対して取り組まなければならないことが明確となり非常に有意義な研修となりました。映像の分析では実際に起こった場面を各グループに分かれて分析し、どうすれば未然に防ぐ事が出来たのかディスカッションを行いました。また、その場面での原因や改善策、判断材料を全員で共有しました。様々な意見や見方があり映像の分析を通じて理解を深める事が出来ました。これを知っただけではなくより深めるために現場検証をしたいと思います。

今回の研修を今後に活かすと共に自覚と責任を持ち、謙虚さや楽しむことを忘れずに邁進していきたいと思います。

 

また、同日程で「第3回関東インストラクター宿泊研修会」が開催されました。

 

中川 毅 2級インストラクター(東京都)

第3回関東インストラクター宿泊研修会は、2018年シーズンスタートにあたる第2回関東審判員(強化)研修会と併催で実施されました。

研修会テーマは今年度から試験導入予定の新アセスメントの理解と実践でした。 初日試合観戦後、グループで試合分析及び評価点の擦り合わせを行いました。今回は実際に担当した審判団と振り返りの機会が得られ、現場でどう感じてどう判断したのか質問できたことで、より内容の濃い分析と評価点に対する考えをグループで議論できたのは非常に有意義でした。審判員との合同研修で繰り返し述べられたのは「分析」と「その生かし方」。審判員同様、指導者も分析をどう評価して指導に結びつけるのか。そのアプローチの方法やバリエーションを身につけることが指導者としての資質向上に繋がるのだと改めて感じました。

シーズンスタートの研修会。審判員の決意と覚悟に触れインストラクターとしても身が引き締まる思いでした。審判員と共に成長し続けたいと思います。