- レポート|『第1回ビーチサッカー審判員研修会』を開催
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配信日:2018/05/28 カテゴリー:インフォメーション
『第1回ビーチサッカー審判員研修会』を4月22日に千葉県山武市井之内海水浴場で開催いたしました。当日は晴天にも恵まれ、参加した指導員、審判員にとっても充実した一日となりました。
指導者 金子 一博さん(関東審判委員会 フットサル・ビーチサッカー部)
今回の研修会は、関東ビーチサッカーリーグ担当審判員の開幕前研修でもあり、チーム帯同審判員を合わせ43名の参加でした。
毎年、この研修会ではリーグ前年度の反省を含めプレイヤーでもある帯同審判員から疑問があったことや出来なかったことをシーズン前に担当審判員と帯同審判員で議論しプレイヤーと審判員の向上を図っています。
午前は講義にて競技規則の振り返りと昨年度の問題点であるキックオフ時のインプレーについてとファールの見極め方や、レフェリーチームでの対処方法を議論しました。
午後は千葉県ビーチサッカー高校生大会を利用させていただき、実際に担当して午前の課題に取り組んでいただきましたが、やはり出来るレフェリーチームとできないチームには差がありました。ビーチサッカーは試合数も少なくシーズンも9月で終了ということもあり試合感を取り戻せない感じがありました。
しかしながら、走るという基本的なことも出来ていないレフェリーもいたため、何処で何を見るか、次に何が起こるかを予測して走る。そこはしっかりと改善していただくようにフィードバックさせていただきました。
良かった点はレフェリーのチームワークでした。お互いが助け合う意識が強く、自分が何を今するべきか、してあげられるかという行動が随所に見かけられました。この点はシーズンを通じて活かされることと確信しております。
全体としてやはり、関東リーグ担当審判員とプレイヤーでもある帯同審判員で話し合うことの大切さを改めて感じました。指導者としてもビーチサッカーを学び、より多くの試合に関わりポジショニングなどを審判員に伝えていきたいと思います。
今後もこのような研修会に講師として参加してビーチサッカー審判員のレベルの向上と日本のビーチサッカーのレベルの向上に努めていきたいと思います。
審判員 小倉 敬右(千葉県 サッカー2級審判員)
この度、千葉県山武市で開催された関東ビーチサッカー審判研修会に参加させていただきました。普段はサッカーの審判をやらせていただいていますが、一昨年くらいからフットサルにも興味を持ちはじめ、昨年フットサル3級を取得し、同時にビーチサッカーもいつかはやってみたいと競技規則も少々勉強していました。生まれ故郷での開催でもあったため、ビーチサッカーを生で見たことすらありませんでしたが、いい機会だと思い参加させていただきました。
日帰りの研修であり、午前中に競技規則の講習。午後は場所を浜辺に移して高校生の試合を利用した実技講習を行いました。
参加した率直な感想として、ビーチサッカーのルールや適用などがすぐには理解が難しいと感じました。ただ、サッカーもビーチサッカーも審判をする上で変わらないと感じたのは近くで判定をすることの重要さでした。また、ビーチサッカーの場合、最後方から前線へのフィードが一気に決定機に繋がるケースが非常に多く、少し遅れただけで重要な局面をいいポジションで見られなくなるため頭やポジショニングの切り替えの早さを特に意識しないといけないと強く感じました。
そして、足もとでのボールコントロールが難しく、仮にアドバンテージを適用しても効果的な攻撃に繋がるかどうかの判断が難しいと思い、逆にFKを取ってあげた方がいいのか、そのあたりの審判としての判断がゲームコントロールをしていく上でかなり求められてくるかもしれないと感じています。
以上、私があげた点はビーチサッカーだけでなく、サッカーやフットサルの審判をする上でも意識しなければならない点だと思いますし、それぞれの競技の審判をする中でいい相乗効果を生み自らの審判技術の向上に繋がればと思います。
審判員 平松 太輔(東京都 フットサル2級審判員)
1日という短い時間でしたが、講義と実技を通してビーチサッカーを円滑に進めるための留意点や注意点を再確認でき、また、今年度の関東ビーチサッカーリーグがより魅力的なリーグになるように考え方や意識の擦り合わせが出来ました。
講義では、基本となる各条文の確認とファウル映像を見ながらの意見交換会、実技では、高校生の協力で10分間のランニングタイムでの主審・第2審判を実施しました(チーム帯同審判員の方々には第3審判とタイムキーパーをしていただきました)。正しく出来たこと、正しく出来なかったことを振り返り、正しく行えるように意見を出し合って修正し次に臨むということが自然と出来ていたと思います。
サッカーやフットサルの審判研修会と違い、チームの帯同審判員の方々と共に学ぶことができました。サッカーやフットサルでは通常、積極的に割当を受けている審判員のみが研修会に参加します。そのため、普段競技規則の解釈について話す機会が少ないチームの帯同審判員の方々と実際のゲームを見ながら競技の進め方やボールを奪い合う時のコンタクトなどの争点についてお互いの見解を話し合うことができました。
実際にプレーをされている競技者の皆様がどのようにその争点について見て感じているのか、私たち審判員はどのように見て感じているのかを話し合うことができ、お互いの立場での理解を深めることができたことによって良いリーグ運営に繋がるのではないかと感じました。
今年で第5回を迎える関東ビーチサッカーを盛り上げられるように、競技規則を正しく施行し、選手の力を最大限引き出せるようなレフェリングを行いたいと思います。