一般社団法人関東サッカー協会

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レポート|「関東審判員研修会」を開催(6/1~3)
配信日:2018/06/18 カテゴリー:インフォメーション

6月1日~3日、群馬県で『関東審判員研修会』を開催いたしました。

40名(男性31名、女性9名)の審判員が参加し、フィジカルおよびプラクティカルトレーニング、競技規則テスト、全体研修を行い、翌日からの大会に備えました。各都県代表の戦いである「関東高等学校サッカー選手権」の重要な任務と厳しいプレッシャーの中、審判員同士が切磋琢磨することで日頃の成果を発揮した研修会となりました。

 

指導者 牛尾 眞一郎 Referee Physical Coach、2級インストラクター(千葉県)

今年度の関東審判研修会からフィジカルパートが入りました。翌日からの大切な試合に向けて、暑熱馴化、水分補給なども含め、効果的なウォーミングアップやクールダウンなど、トレーニング・コンディショニングに活用できる実技や講義を行いました。

フィジカル面については、今後さらに意欲的に取り組んで行かなければいけないと感じました。的確な判定とスムーズなゲームコントロールのために必要なフィジカルとはどのようなものかを理解し、トレーニングを行うという「意志と覚悟」を持てるようにグッドモチベーターを目指したいと思います。

審判員の一生懸命さ、ひたむきさに触れ、指導者としても身が引き締まる思いでした。今回の研修を通して、試合当日のレフェリングは、毎日の日常の積み重ねの大切さを感じました。「薄皮一枚の努力」これに勝るものはありません。自分自身で何が薄皮となるのかを考えながら、ともに成長し続けて行きたいと思います。

 

指導者 海老澤 雅彦 2級インストラクター(茨城県)

1日目は午後、高崎経済大付属高の人工芝グラウンドに集合。天候にも恵まれ、長田委員長の挨拶で、インストラクター11名、男子審判員31名、女子審判員9名による3日間の研修会がスタートしました。

始めはフィジカルトレーニングで、楽しく全身をほぐし、次のプラクティカルで動ける身体の準備をしました。

プラクティカルトレーニングでは、主審に向かってくるドリブルやパスをかわして次の争点に近づくという設定で、正しい判定のための動きとポジショニングを反復練習しました。

その後、宿舎近くの公民館に移動して競技規則テストを行いました。主に、反スポーツ的行為、決定機阻止、PK時の反則について問うものでした。夕食後にテスト解説がありましたが、上荒副委員長からは主審として競技規則を正しく理解し、施行する責任を持つよう厳しい指導がありました。

テストの解説の後は2つの講義が行われ、最初の講義は「課題発見と解決方法」がテーマでした。8人×5グループに分かれて、メンバーそれぞれが課題を付箋に書き出し、ディスカッションしながら優先順位をつけ、解決方法を模索しました。続いて「正しい判定をするために」というテーマで講義がありました。アミダくじやクイズ、映像を見て考えさせる楽しい講義でした。最後に翌日の割当発表がありましたが、研修終了後には、自然とレフェリーチームごとに集まり、コミュニケーションを取る光景が見られました。

2日目からいよいよ大会が始まり、各会場で熱戦が繰り広げられました。審判員達のチームワークもよく、好ゲームを演出していました。試合後は担当インストラクターを中心に会場でフィードバックしました。

夕食後は試合のビデオ分析が行われました。それぞれビデオやパワーポイント、アイパッドなどを使って試合中に起こった事象について分析し、ポジショニングや判定の成功例や失敗例の原因と改善方法を共有しました。

3日間を通して、研修審判員たちの情熱と真摯な姿勢に頼もしさを感じました。この研修で学んだ技術と心構えは、きっとこれからの審判活動に活かされることと思います。同時に、我々インストラクターもまた、彼らの熱意をしっかりと受け止め、指導し、伸ばすという使命に身が引き締まるとともに、もっと研鑽を重ねてより良い指導法を追求したいという思いを新たにしました。

最後に、大会運営にご尽力いただいた群馬県サッカー協会、高体連、サッカー部員他すべてのスタッフに心から感謝します。

 

 

増澤 輝矢 2級審判員(神奈川県)

昨年秋に2級に昇級して、初めて関東の研修会に参加させていただきました。

2日目の夜には当日の試合の映像を使用してビデオ分析研修会を行ったことで、様々な視点でのディスカッションができました。また、自分の試合を、多くの方の目で客観的に見たことで、自分自身の課題を俯瞰的に洗い出すことができました。

この研修で最も感じたことは、他都県の審判員の志です。研修審判員の一人一人がそれぞれに目標や決意を持っており、それを間近に感じることができたため、自分自身もより高い目標をもって今後の審判活動に取り組んでいこうと決意することができました。

研修会で得たことの中には直ちに改善し、活かせるものと、継続して取り組むことで徐々に自分のものにできるものとがあると考えています。目の前の試合に一喜一憂することなく、継続して努力し続けることで信頼される審判員を目指していきます。

 

横田 秀香 2級審判員(東京都)

今回は2級に昇級してから初めての関東研修だったので、2級審判員として上手に試合をコントロールできればと研修に望みました。大会2日間を通して主審と副審の両方を担当できたことで、判定や動きの質はもちろん、マネジメント力など自分に足りないものをたくさん知ることができました。また、男性審判員と一緒に研修を受けたことで、男性が主審をする女子の試合という新しい見方もでき、とても実りのある研修になりました。講義も含め、この研修で得たものを、今後の審判活動に活かしていきたいと思います。

 

望月 敬也 3級審判員(山梨県)

高体連(女子委員会)から参加させて頂きました。私自身このような研修会へ初参加であったので、当初は不安も大きかったのですが、関東各都県から集まった審判員、インストラクターの方々の熱心な姿勢に刺激を受け非常に有意義な3日間となりました。

初日は、まずフィジカルトレーニング、プラクティカルトレーニングを行いました。フィジカルトレーニングでは、試合前のウォーミングアップと試合後のクールダウンに効果的なストレッチメニューの指導を受けました。プラクティカルトレーニングでは、ゴール前への早い展開の中で正しい判定をするためのポジショニングについて指導を受けました。会場を移し競技規則テストを受け、夕食を挟んだ夜の研修会冒頭で長田委員長から「研修生であるととともに大会競技役員であることの自覚」を促され、気持ちが引き締まりました。続いて、「夏場のコンディショニング」「課題発見と解決方法」「正しい判定をするために」の3つの講義・グループ演習がありました。限られた時間でしたが、非常に多くのことを学びました。

2日目は男女一回戦が行われ、私も女子の1試合で第4の審判員を担当しました。経験も浅い中で主審・副審をサポートするどころかサポートされることも多く、チームワークの有難さを実感した試合となりました。夜の研修では、各会場での試合映像を分析し、意見を出し合いながら、より正確な判定をすることを考えました。

研修最終日となる3日目は準決勝が行われ、女子はインターハイ出場権をかけて2試合共にPK戦までもつれる熱戦となりました。私はそのうちの1試合に副審として、課題も多々ありましたが関わることができ、貴重な経験をすることが出来ました。

この3日間で学んだことを今一度自分の中で整理し、今後の審判活動の中で実践することが大切だと思います。最後になりますが、関東FAのインストラクター、群馬FAの運営スタッフの皆様、ありがとうございました。