12月25日(月)~28日(金)埼玉県にて、関東ユース審判員研修会(浦和カップ2018)を開催しました。
「GO FOR WORLD CUP」と名付けられたこの大会は、全国からクラブチーム、高校チームが参加し、未来のワールドカップを目指すハイレベルな選手たちが切磋琢磨し交流を図ることです。
都県から推薦を受け研修会に参加した審判員は16名。18才から22才と将来が楽しみな個性的なメンバーとなりました。毎日主審を担当し、フィードバックを重ね次の試合に臨むことで、常に自らが考え行動しなければなりません。同世代の仲間・ライバルが増えたことも今後の活動に大きな影響を与えることでしょう。濃密な4日間は多くの経験を得ることができ、充実した研修会となりました。
◆髙橋 一生 2級審判員(埼玉県)
今回で自分自身2回目の関東審判員研修会に参加させていただきました。前回参加した時は、関東高校女子選手権だったので男子の大会への参加は今回が初めてでした。また、浦和カップということで、全国からJクラブや強豪高校が多数集まり普段担当しているカテゴリーでは体験出来ないハイレベルなゲームを担当することで、現時点での自分自身の課題を見つけ、改善し、成長することを目標にこの研修会に臨みました。
1日目の全体研修では、「動きとポジショニング」ということで、全員で意見を出し合い、「受け手と出し手を監視してプレーの予測をしたポジショニング」を今回の研修の全体テーマとして設定しました。正しい判定を下すために何をしなければいけないのかをディスカッションし、意見を共有したことで自分自身では気づけなかったこともあり、多くのことを吸収することができました。
実際のゲームでは、4日間を通して主審を担当させて頂き、その日にフィードバックして頂いた事を次の日、また次の日と繰り返し実践していくことができたので、自分自身の課題が明確となり、改善していくためには何が必要なのかを考え、トレーニングに励みたいと思います。
最後に今回の研修では、U-22研修でもあったので、年齢の近い同じ志を持った仲間と4日間充実した有意義な時間を過ごせた事、また、熱心に指導してくださったスタッフの皆様に感謝するとともに、今回の研修で学んだ事を今後の審判活動に活かしていきたいと思います。
◆永島 淳平 2級審判員(千葉県)
今回U22審判員の研修会が12月25日~28日浦和カップを利用して開催されました。
4日間という期間同じ年代の審判員とともに過ごすことは私にとって刺激的で、仲間であると同時にライバルでもあるという意識を改めて強く持つことができました。
3年前の全日本少年サッカー大会において、鹿児島で共に活動した審判員が私を含めて4人参加しており、高校生の頃から今まで様々な環境下で自身を高めようと努力を重ねてきたことが試合中のパフォーマンスや、全体研修での様子からうかがえました。
この研修ではすべての試合で主審を務めることができ、シーズン中に継続的に取り組んでいた課題や、研修期間中に出てきた課題に対して集中的に取り組むことができました。
正しい判定をするためにどのように動くか、試合中に実際に動いてみて感じ取ったり、インストラクターの方から指導を受けたりしてゲームに対する考え方を深めることができました。全体研修でも強調されていましたが、「基本を大切にする」ということを忘れずに審判活動に取り組みたいと思います。動きの基本、判定の基本、などありますが、当たり前のことを当たり前にやりながら次のステップに進んでいければと思います。
全体研修では、「フリーキックマネジメント」「ハンドリング」「タックル」についてグループワークや映像分析を通して理解を深めました。フリーキックマネジメントについては基本的な手順を大切にすること、ハンドリングやタックルについては競技規則の考慮事項を整理して実際に試合中で活用できるようにすることを確認しました。また、JFAのバリューである「エンジョイ」「プレイヤーズファースト」「フェア」について審判員としての立場から解釈を持ち、どのような役割を審判として何ができるか考える機会を持ちました。
研修会を通して、少しでも「自立すること」が重視されていました。ただ指導を受けるのではなく、なぜ指導を受けたのか、なぜ、うまくいかなかったのか、自分の力でしっかりと考えて、落とし込んでいくことがこの先私たちには大切になってくると思います。
自ら考えるということは審判活動以外でも重要になるでしょうし、もちろんこれから審判として高みを目指すためにも重要だと思います。今後も同じような志を持つ仲間たちと共に高めあっていければと思います。
◆関 昇馬 3級審判員(群馬県)
今回、浦和カップの審判研修会に参加させていただき、多くのことを学ぶことができました。高校生の試合を主審として裁く中で、選手の技術レベルの高さやスピード、フィジカルの強さが試合を通して感じました。
審判員として試合を裁き、その中で私が感じたことは、「正しい判定をする」ということの大切さです。選手にとって審判員が何をしてくれるのが一番いいのかと考えた時に、まずは、「正しい判定をする」ことで選手からの信頼などを得ることができるのではないかと思いました。
その「正しい判定をする」ことに伴って次のすることとして適確なポジショニングを取ることなどがあるのではないかと思います。
試合後にはインストラクターの方々にアドバイスをいただき、課題となる点を見つけ出すことができました。また、その課題を次の試合で改善し、自身の癖を少しずつ直すことができました。さらに実技研修で他県の審判員の方の試合を見る機会が多く、試合を見て学ぶことも沢山ありました。
今回の研修会を通して自身の課題やこれからの目標も明確になりました。また、今回の研修会で学んだことを今後の審判活動に活かし、レフェリングの向上に繋げていきたいと思います。