8月9日(金)~11日(日)千葉県にて、第4回関東審判員研修会「国体関東ブロック予選大会」を開催しました。関東カテゴリー審判員男女36名が参加。真夏の本大会は選手、審判員にとり過酷な状況ですが、大会成功に向けた強い信念が各自の事前準備に表れていました。競技規則改正に伴うケースもスムーズ且つ的確に対応され、充実した研修会となりました。
◆小林 剛 東京都(2級審判員)
今回の研修会では、今年の年初から引き続いて「正しい判定をするための動きとポジショニング」をテーマに、試合や試合後の研修会では活発な議論がされました。
また、今回の大会では改正後の競技規則が適用されており、参加しているほとんどの競技者が改正後の競技規則が適用になる初めての大会ということで、競技者の理解が浅い状況であることが想定され、審判団としてのリーダーシップをいつも以上に示すことが重要な大会となりました。
実際の試合では主審と第4の審判員を担当しましたが、どちらでも改正後の競技規則を適用すべきシーンがありました。結果としては、上手くいったシーンと上手くいかなかったシーンがありました。頭では理解しているのに出来ない、という時には慣れが重要だと思います。とはいえ、勝手に慣れるのを待つのでは遅いので、他の審判員の試合を見て改正後の競技規則が適用になるシーンに多く遭遇するように工夫して今後観戦などをしていきたいです。
また、夜の研修会での学びは「焦らない」ためには「万全の準備をする」ことが重要であるということです。日常生活で「焦る」時はほぼ間違いなく「準備を怠った」時です。試合でも一緒で「良い準備」が出来ていれば「焦らない」で余裕を持ってレフェリングが出来るということでした。似たもので「緊張」をするのは「自信がない」時であると私は考えますが、「自信を持つ」ためには同じく「万全の準備」が必要だと思います。つまり「万全の準備」をすることで自信をもって過度の緊張をせず、また焦らずにレフェリングが出来ると再認識する機会となりました。
最後に、今回大会や研修会の開催にあたり多大なるご準備ご支援をいただいた関東サッカー協会及び千葉県サッカー協会の皆様、そして日頃からバックアップをしていただいてる東京都サッカー協会の皆様に御礼申し上げたいと思います。
◆新井 恵子 群馬県(2級審判員)
今回の大きなテーマである「動きとポジショニング」について、初日に講話やプラティカルを行い、2泊3日の研修会に参加させていただきました。
頭では理解したつもりでいることも、プラティカルの場面では迷いや見落としもあり、本当の意味で理解することの難しさを痛感しました。日頃より、競技規則を勉強することはもちろんですが、言葉を覚えるというより間違いなくスムーズに競技規則を適応出来るよう、いろいろなケースを想定し整理しておく必要があると感じました。
また、試合中に監視すべきことやリスクマネージメント、準備の大切さ、日ごろのトレーニングについても多くを学びました。そして、試合後のフィードバックでは、自分のことはもちろんですが、他の方の話の中にも学ぶべき情報が沢山あり、審判員として濃い時間を過ごさせていただきました。
今回あらためて強く感じたことがあります。試合を担当する審判員は、主審・副審・4審といったそれぞれ役割がありますが、4人はチームでありお互いを信頼・尊重して協力し合うことで大きな力になるということです。
今回の研修会で学んだことは、自分のものだけではなく群馬に持ち帰り地域の審判員と共有していくことも、研修会に参加させていただいた者の役割だと思っています。
そういった中で、ひとりでは気付かなかったことや、違った角度から考えたり新しい発見もあるのではないかと思います。
これからも、今の自分に出来ることを考え、しっかりと準備を行い審判活動に臨んでいきたいと思います。研修会に参加させていただき、本当にありがとうございました。
◆沢田 静 千葉県(3級審判員)
今年の5月に3級を取得し、初めて関東研修会に参加させていただきました。研修会そのものが初めてだったので不安なことばかりでしたが、審判の楽しさと厳しさを感じることができ、今後につながる内容の濃い経験となりました。
研修会や試合後のフィードバックでも触れられたように「焦らないための準備」の重要さを初めての公式戦を通して実感しました。大会当日は副審を担当しましたが、初めての公式戦ということで自分自身の役割を全うすることしかできませんでした。「経験」も次の試合のための準備の1つだと思うので、今回の反省を今後の審判活動に活かしてレベルアップできるよう今後も取り組みたいと思います。
2日間、ありがとうございました。今後もご指導宜しくお願いいたします。