第1回フットサル強化審判員研修会が5月23日(日)、28日(金)の2日間実施いたしました。
この研修会は、第37回全国選抜フットサル大会関東大会を使用し、実技研修を行うことができました。この情勢の中、実技で研修を行える機会がもてたことに関しまして、大会関係者の皆様、並びに研修生を送り出してくださいました、各都県サッカー協会の皆様に感謝申しあげます。
また、この研修会では、会場で振り返りを行うのではなく、後日オンラインで振り返ることといたしました。後日行うことで審判員も一度冷静に振り返り、また自分の映像を見たあとに振り返りができるように設定しました。会場で集まることができなくなっている昨今、今後もこのような形で研修会を勧めていければと考えております。
さて、1日目の実技研修会では、講師にフットサル1級インストラクターの潟永達治氏、櫻田雅裕氏から指導をいただきました。4試合8人のレフェリーに共通しての課題となったのは「動き」の部分でした。フットサルのレフェリーにはタッチラインと平行に移動するため、サッカーのように自由に角度を付けて事象を見ることがなかなか難しいものです。従って、素早く動き出したり、スプリントで争点によったりと動きの質を高めていく必要があります。今回課題となった動きは、今年1年意識して取り組んでいくことと思います。
シーズンがスタートする大事な大会を無事に終えることができ、今年度もシーズンを最後まで終えられることを期待して、また、次回の研修に臨んでいければと思います。
◆フットサル2級審判員 佐山志功 氏(東京都)
今般、大変な情勢の中大会を開催でき、参加することができたこと、全ての関係者の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。
さて、今回の研修会は実地(第37回全国選抜フットサル大会関東大会)と後日開催されたリモートによる研修会でございました。
今回のキーワードは「動き出しのタイミング」と「判定基準」でした。
「動き出しのタイミング」とは、後方から前方に縦のパスが出たタイミングで前方へ移動して争点に近づくことができるかと言う事です。後方から、前線に縦のパスが出る瞬間を感じられているか、その為の予測ができているのか、その予測の為には早い時間帯でのチーム戦術の理解が必要であり、トップを目指す上で必要不可欠な能力であるとご指導いただきました。
また加えて自身の課題である、視野の確保とそのための体の向きとポジショニングと言うところも改善が必要だと感じました。
「判定基準」についても、懲戒罰の度合いが正しく見極められているか、正しく見極められるポジションを取れるかという内容をご指導いただきました。
全体の感想としては「今回は関東の中でもトップレベルの審判員が集まる研修会であったが、全体の動きがトップレベルとは言い難いものであった。現状、1級昇級者の関東からの輩出に関して強い危機感を感じている。各人がこれから大きく変わる為の取り組みをしてもらいたい。」と叱咤激励を頂きました。
選抜の関東大会と言う事で、自身は緊張感と気合いを持って集中して試合に入ったつもりでいましたが、視野を捨てるべきではない所で捨てていたり、動き出しに遅れが生じたり等、集中の欠如や選手に合わせて無意識に余力を残した動きをしてしまった場面があったと振り返ると、まだまだ意識が甘かったと思い知らされました。
今後はこのようなサボりにも見える動きが、判定ミスや見落としに繋がると言う事を強く意識して取り組んで参りたいと思います。
また、頂いた言葉を真摯に受け止め、「自身を大きく変革するための取り組み」模索していかなければならないと思いました。
その為には何を必要とされているのかを理解する必要があると考えます。今一度、自身と向き合い、これまでの活動を振り返り自身がこれからどのように試合に取り組むのかと言う事を「プレーヤーズファースト」をベースに考えて行きたいと思っております。