関東各都県から52名の選手が選出され、関東のFAコーチ主導の基、各FAからの派遣スタッフに加え、JFAコーチやJFAフィジカルフィットネスプロジェクトのサポートを受けて実施しました。
トレーニング前に行われたキックオフカンファレンスでは、キャンプのテーマである“積極的にボールを奪いに行くこと”を映像を用いながら選手たちに伝え、”考えること”に加え、大いにチャレンジして、失敗しながら、きちんとその失敗に向き合い自身のプレーと行動を変えられるようにしていくことを要求しました。
トレーニング前には身体測定に加え、フィジカル測定を行い、それぞれの選手にU-15代表選手の平均値と比較したデータをフィードバックしました。
トレーニングでは、M-T-Mの考え方を取り入れ、最初にゲームを行った後のトレーニングでより獲得してほしいことにフォーカスして活動し、最後のノーマルゲームで2日間の成果を発揮できるように進めました。夜のミーティングでは、当日のトレーニングで何を考えてプレーしていたかを仲間とディスカッションし、“より考えること”を意識し、自分に矢印を向けて振り返ることに取り組みました。
2日目も、午前中にトレーニング、そして午後は総当たりの真剣勝負ゲームを行いました。 2日目のトレーニングでは考えたプレーを表現する選手や、積極的に声を出す選手も現れ、ゲームでも随所にアグレッシブな戦いが見られました。選手たちが互いに刺激を受け合う有益な2日間になりました。



◆皆川新一 氏(指導者・山梨県所属)
街クラブと中体連所属という日常の練習環境に大きな差があるであろう選手たちが集合し、2日間の活動に取り組みました。その中で大きなテーマは「考える」、トレーニングの仕組みなどを見て、何を求めているのかを考え、プレーで表現すること、そして大いにチャレンジをしてそれが失敗になったとしても、次何をするのかを考え、選手自身で変化をさせていけるようにしようと選手に求めながら取り組みました。指導するコーチ達にも課題に対してすぐ答えを与えるのでなく、選手たちが考えてプレー表現することを求めていこうと共有して進めて行きました。また日常の環境に大きな差がある中でもこのキャンプでは、積極的になんでもチャレンジし、精神的にも強くなり、どんな環境、どんな仲間でも自身のプレーが発揮できるようにしてくことも求めました。1日目のミーティングでは、こちらから発問してもシーンとなっていた雰囲気も、2日目には積極的に声を出す選手が増えてきて、選手自身が変わっていこうとする姿が見られたのはうれしく思いました。2日目の午後のゲームでは、自身のプレーをアピールしようという積極的な姿勢が多く見られ、今回のテーマであるボールを前向きに奪いに行く予測、ポジション取りする選手も増えました、またミーティングで見せた映像のように球際の攻防での戦いがより激しくなるなか、それでもテクニックの発揮をする姿は、選手たちの今後の可能性の高さを感じました。関東地域から多くの年代別日本代表選手を輩出していることを考えると、今回の選手たちにもおおいに可能性があるし、Jリーグアカデミー選手に負けないプレーを今後も臨んでいきたいです。最後に、選手を派遣いただいたチームの皆様、各都県FAからご参加いただいた指導者の皆様、そして当キャンプに関わる関係者の皆様、この場を借りて御礼を申し上げます。ありがとうございました。
◆石渡正悠 選手(横河武蔵野FC所属)
今回、東京都の代表として関東キャンプに参加しました。自チームのコーチから関東トレセンキャンプの話をされたとき、この舞台でサッカーができる喜びと同時に緊張も感じました。
初日、研修室に全員が集まったとき、ほとんどが知らない選手だったため、全員が上手に見えました。そして、ミーティングが始まり、このトレセンキャンプの目的や未来の自分たちの姿についての話を聞きました。その瞬間、自分の中で、「やってやろう」という闘争心が生まれ、色々なトレーニングに対して、真面目に全力で取り組みました。周りのレベルが高い中で、自分の特徴である「声」を生かし、周りの人ができないようなプレーをし、全力でアピールをすることができました。
今回のトレセンキャンプでは、自分たちで考えて、プレーをするように指示がありました。守備でも攻撃でも個人で周りを見て考えて、サッカーをすることや守備の寄せや強度、ボールを奪って攻撃に繋げるということが大切であると学びました。これからも今回のトレセンキャンプで学んだ、体づくりやスキルを意識して、ナショナルトレセンや日本代表を目標にし、自チームでも頑張っていきたいです。
◆橋本太音 選手(横浜FC鶴見所属)
キャンプのメンバーに選ばれてとても嬉しかったですが、直前での怪我の回復が間に合うかどうか不安が強くありました。しかし、しっかりと怪我を直し、コンディションを整えてプレーすることができたので良かったです。
最初は少し緊張をしていましたが、その緊張は仲間のお陰でしっかりと無くすことができました。トレーニングでは、一緒に参加した4人のGPの中で、自分が1番上手いと思いながら、ずっとプレーをしていました。そのような気持ちがあるだけで、モチベーションが変わるということを学ぶことが出来ました。
トレセンキャンプを終え、自分のメンタルなどが、とても鍛えられたと思います。全員が非常に上手いプレーヤーで、シュートも沢山飛んできて、悔しかった部分もありますが、それもいい経験だと思いながらプレーを続けていました。これからの目標は、プロになることはもちろん、日本を代表する、GPになり、世界でも活躍できる選手になりたいと思います。
◆奥村祐紀 選手(クラブ与野所属)
始まる前はJアカデミーの選手がいないことから、「自分でもいけるのではないか」と思っていました。ミーティングで、自分を知ることや攻守の詳しい説明を聞き、アップ後に測定を行いました。1日目は、ボールを受ける前に周りの状況を確認し、テンポよくプレーすることの大切さや、相手との距離感、次を予測することを学びました。どの選手も技術や能力が高いだけでなく、判断の速さやプレーの質もとても高いと感じました。夕食後のミーティングでは、まとめや振り返り、世界や日本でやっていくための基準・目標を再確認しました。
2日目の練習では、対人や個人が多めに組み込まれており、改めて周りの強度の高さなどを感じました。午後のゲームでは、目標をしっかり意識しながらプレーしました。そこで難しい所があればチーム内で話し合い、改善案を出し実行しました。失敗もありましたが、最終的にはきちんと改善することができました。一人一人が自分のポジションの役割をちゃんと果たしながらも自分の武器や特徴を発揮し、躍動した試合ができたのではないかと思います。
この2日間で感じたことや分かったことは、自分の何が通用して、何が通用しないのかを改めて理解し、強度の基準や距離感、守備の際、個人でどのようにすれば良いかがよく分かりました。これからはこの経験を無駄にしないように今回の強度を続けて、その強度に慣れたらもっと強く、もっと強くと、どんどん自分の基準をあげていき、もっと上を目指していこうと思います。