一般社団法人関東サッカー協会

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レポート|第3回関東審判員研修会(韮崎フェスティバル)開催
配信日:2018/09/03 カテゴリー:インフォメーション

7月14日(土)~16日(月) 山梨県韮崎市にて、第3回関東審判員研修会「韮崎フェスティバル」が開催されました。気温42.8度を記録する猛暑の中、審判員31名(男性24名、女性7名)が参加しました。各担当コーチのもと、ストロングポイントの強化や課題の改善へ向けてのディスカッションを重ね、「目的意識を持った取り組み」を実践する研修会となりました。

 

◆指導者 西 宏和 2級インストラクター(埼玉県)◆

今回の審判研修会は、①都県推薦コーチがそれぞれ担当する審判員をグループ化し、レフェリングを指導する②全体研修会ではビデオ分析を中心に動き出しとポジショニングについて考える、というものでした。3日間のフェスティバルは非常に暑い中での試合開催ということもあり、2日目以降ではすべての会場で前後半1回ずつ、3分間のCooling Breakが設定されました。

審判員達も暑い中でしたが、全体研修で学んだ争点を見極めるためのポジショニングや動き出しの早さをチャレンジする良い機会となったのではないでしょうか。また審判指導者としても、真摯に取り組む審判員のステップアップのため、まず初めに修正しなくてはならない一番の課題を見つけ、それを自ら気付かせながら目的意識をもって取り組ませるにはどうアプローチしていくのが良いのかを考えさせられるよい機会となりました。

1日目の全体研修会では長田委員長から「審判員としての自覚と責任を持って取り組むこと。」という言葉をいただきました。また2日目の全体研修会においてはコーチ制に触れ「変わらないのは誰のせいなのか、変わらないのはあなた方自身である、本当に変わろうとするのであれば自分が変わること。」という上荒副委員長の言葉もいただきました。

これは、審判員だけでなく我々審判指導者などサッカーに携わる者すべてに共通して言えることであると思います。審判指導者として、審判員が自信を持って試合に取り組める様にサッカー競技の精神をより理解すると共に、魅力あるサッカーを創り上げていくサッカーファミリーとして、人間性を伸ばしていけるような指導を今後も続けていきたいと考えております。最後に、関係者の皆様方のご尽力によりまして、この素晴らしい大会運営と審判研修会が行われましたことに心から感謝いたします。

 

◆指導者 上野 裕司 2級インストラクター(茨城県)◆

今年度から関東G4カテゴリー審判員を対象にした都県推薦コーチ制が導入され、今回の韮崎フェスティバルではG4カテゴリー審判員を中心に召集され合わせて担当コーチも参加して研修会が行われました。

1日目は午後、韮崎中央公園陸上競技場に集合。

浅井チーフインストラクターの挨拶で審判員男子23名、女子7名、インストラクター10名による3日間の研修会がスタートしました。予めコーチの担当審判員でグループを構成し3日間の実技研修に臨むこととなった。午後から各グループで1試合に臨み、終了後担当コーチによる指導、振り返りを行い再び陸上競技場に集合し競技規則テストを実施。

夜の研修会では長田委員長の挨拶を頂き、コーチ1名、同日並行して開催されたインストラクター研修会からインストラクター1名の映像分析を実施。動き出しのタイミング、リスク管理のポジションニング等、主に動き方についての指導を頂いた。共有事項では3日間、猛暑は予想されることから全試合でクーリングブレイクを適用する旨を確認。

2日目は各グループのレフェリーチームで2試合に臨み担当コーチから指導・振り返りと共有事項を確認した。夜の研修会では上荒指導部長より「自分が審判員として上達したい姿勢」、「課題に向かい真剣に取組んでいるか?」、「いつも言われている課題は一緒ではないか?」問われ、拘りをもって自分を変える、変われないのは何故か?だから自らが積極的にコーチを利用してほしい。コーチは先ず改善の優先度を持ってブレない克服を視野に入れ継続指導が重要と教示された。課題を克服するためには自らが変わることが必要。

そして努力することとは今、当たり前のことをするだけ、努力している者は努力しているとは思っていない、客観的に見たときにはじめて努力ということになるのではないか?

この研修を経て2級審判員として拘りを持って取り組み、何かを変えてほしい。ライバルは自分自身であり負けないこと、是非チャレンジしてください。と熱く厳しい指導をいただき、審判員及び担当コーチも身の引き締まる思いに駆られた。

その他、競技規則テストの解説と主にポジションニングについてコーチ2名による映像分析が行われ、成功例や失敗例の原因、改善方法についてディスカッションが行われ共有ができた。

3日間を通して担当している審判員の熱い情熱と真剣に課題に臨む姿勢を感じられることができ指導者として有意義な3日間となった。我々コーチも彼らの課題に寄り添い一緒に考え克服するための指導力の醸成、継続した指導の重要性を考えて行かなければならいと改めてコーチとしての使命感が湧きたてられました。異常なくらいの猛暑の中、最後まで走り切った審判員達に将来の飛躍を期待したいと思います。

最後に大会運営にご尽力をいただいた地元のサッカー協会、高体連をはじめ研修会を設定

いただい関東協会スタッフに感謝申し上げます。

 

◆住吉 圭介 2級審判員(茨城県)◆

昨年の秋に行われた2級昇級試験に合格し、初めて関東審判研修会に参加させていただきました。

研修会は「正しい判定をするためのポジショニング」というテーマで実技研修やビデオ研修を行いました。実技研修では、非常に暑い中での研修でしたが、目標や課題を持って取り組むことができました。

ビデオ研修では、他の審判員の試合を見て動きやポジショニングについて議論を深めました。他の審判員の試合を見ることや他の審判員の意見を聞くことで、動きやポジショニングに対する考え方の幅を広げることができました。

実技研修とビデオ研修で今の自分に不足している部分や新たな課題を見つけることができました。このことは試合で実践し試行錯誤を重ねていく必要があると感じることができました。

また、研修会の中で指導者からの指導を待つのではなく、自分から行動を起こすよう指導がありました。私は指導者からの指導を待っているのが現状でした。今の自分に満足せず、日々成長を重ねることが大切であり、自分から行動を起こさなければ何も変わらないということを学ぶことができました。

私は1級審判員になることを目標としていますが、この目標を達成するためには自分から成長をするための行動を起こす必要があると強く思いました。研修会に参加したことで、今の自分に足りないことや成長に必要なことを学ぶことができました。研修会で得たことを今後の審判活動に活かし、成長を続けていきたいと思います。

 

◆佐藤 雄亮 2級審判員(山梨県)◆

山梨県地元開催の韮崎フェスティバルでは今シーズン一番の暑さとなり、チーム関係者並びに審判員にとっても暑さは強敵でございました。

今回の研修会ではほとんどの審判員は各々のコーチの方に3日間通して見ていただくシステムでした。普段、遠方で活動されているコーチの方に見ていただく事は頻繁には機会が無いので、日頃、明確にされていた課題に対して細部にわたってアドバイスを頂きました。

特に副審では3回の担当があったので、大会期間中にも課題に対しての修正ができたと思います。コーチ制は「継続指導」が理念であるということですが、コーチ制の下の我々審判員は継続して指導をして頂く、そして継続して課題に取り組んでいくということが使命であるということではないでしょうか。

韮崎フェスティバルでの研修は既に終了いたしましたが、その中で自らの課題に対して修正できた事、不足している事を整理して与えられる試合に対して取り組んでいきたいと思います。3日間ありがとうございました。

 

◆山下 敬太 2級審判員(神奈川県)◆

この研修に参加させていただくにあたって、「チャレンジする」ということをテーマに掲げ、自身の課題克服や新たな課題発見に努めました。当日は、非常に暑く、会場によっては、40度を越える気温の中での試合となりました。

今回の研修会では、4人セットのグループで、3日間試合を担当しました。インストラクターの方々や他県の審判員ら、様々な方からご意見・アドバイスをいただいたり、ディスカッションしながら、試合を見られたりと、とても勉強になりました。

夜の研修会では、「正しい判定をするための、動きとポジショニング」というテーマの中、ビデオ分析を中心に講義をいただきました。実際に私が主審を担当した試合も題材にしていただけ、映像を見ながら意見を出し合ったことで、より具体的に細かく理解することが出来ました。その動きのメリットやデメリット、その次の展開、リスクなど様々なこと考えて、動きやポジショニングを選択していかなければならないと感じました。

今回、インストラクターの方々から様々なお話を聞いて、他の審判員を見て、自分自身の甘さや努力不足を痛感しました。改めて審判活動と真摯に向き合い、より一層努力して参ります。今回学んだことを今後の活動に生かしていきたいと思います。参加させていただきありがとうございました。

 

◆藤田 ひなの 2級審判員(栃木県)◆

今回、2級審判員として初めての研修会で気持ちとしても資格にみ合ったレフェリングが出来ればなという気持ちで挑みました。

高校男子のゲームコントロールは、試合序盤の判定次第でその後の試合展開に大きく影響を与えるということと、夜の研修会では良い判定をするために確認しなければならない要点、ビデオ分析から細かい部分の見直しを学ぶことができ、とても充実した研修会でした。

これからも審判員としての姿勢・こだわりを持って尚且つ楽しく活動して、今回の研修会で学んだ事を生かしていきたいです。