一般社団法人関東サッカー協会

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【レポート】2022年 ナショナルトレセンU-13【関東・前期】
配信日:2022/05/31 カテゴリー:インフォメーション

関東各地から48名の推薦選手が選出され、JFAコーチ関東チーフ三浦佑介 氏、JFAコーチ土橋正樹 氏、JFAコーチGK担当楠本晃義 氏に加え、栃木、群馬、埼玉、千葉からの派遣スタッフが指導にあたりました。
トレーニング前に行われたキックオフカンファレンスでは、「関東から世界で活躍する選手が出て欲しい」という三浦チーフコーチからの思いが選手たちへ伝えられました。今回のメインテーマは前向きでボールを奪いに行く「守備」でした。
初めて顔を合わせる選手が多く、初日は緊張した面持ちでスタートしたトレーニングも、コミュニケーションをとっていくうちに少しずつ笑顔や活気溢れる雰囲気になりました。
夜のミーティングでは初日に撮影した実際の映像を見ることで、選手たちにとって課題の発見・改善の理解度が深まりました。
2日目は午前にトレーニングと午後にゲームを行いました。
初日に比べると選手たちの守備に対する意識の変化が見られました。初日の反省を生かして、勢い任せの守備が減り、前向きに体で奪いに行くタイミングを掴んだ選手が多く見受けられました。
午後のゲーム時には31℃という真夏日の中でプレーすることになりましたが、試合時間を短くし、飲水タイムを設けることで熱中症や大きなけが人もなく無事終えることができました。
新たな仲間と多くの時間を過ごし、レベルの高い中プレーできたことが選手たちへの大きな刺激になっていました。

 

 

 

◆三浦佑介 氏(JFAコーチ関東担当チーフコメント)

9地域開催となって初めてのナショナルトレセンU13関東が開催することが出来ました。まずは開催にあたって多くの方のご協力を頂きながら、大きな怪我人もなく無事に終了することができましたことを心より感謝申し上げます。
新型コロナウイルスの流行が始まって約2年、選手は色々な規制がある中で多くの時間を過ごしてきました。そんな中、宿泊形式での開催は選手にとって仲間と多くの時間を過ごすことができる貴重な機会だったと思います。ピッチではお互いの武器を出し合い高いレベルでの攻防が多く見られました。特に育成年代で求めている積極的にボールを奪いにいくことにトライしてくれました。切磋琢磨して失敗しても何度でも挑戦していく姿勢は良いライバルを作ることの重要性を改めて感じさせてくれました。ピッチ外においても、宿舎や食事中で色々なチームの選手とコミュニケーションを図っていました。
この合宿を通じて感じた経験を今後に繋げて、関東から世界に通用する選手、日本代表に選ばれてW杯で優勝できるような選手が出ることを期待していると同時に指導者も成長し続けられるようにしたいと思います。

 

◆國吉貴博 氏(栃木FA/那須野ヶ原FCボンジボーラ)

今回参加させていただき、多くの学びや刺激を感じることができました。
一泊二日の短い期間の中で選手の吸収する力と改善していく速度は本当に素晴らしいなとトレーニングでの姿を見て感じました。
担当させていただいたトレーニングの中でも選手達は伝えたことをすぐにプレーで表現し、お互いにコミュニケーションを取ることで、こちらのイメージしていたことのさらにひとつ先までアプローチ出来る選手達の将来性とポテンシャルの高さを改めて感じ、指導者としても充実したトレーニングになりました。
そしてこの年代で環境が違うことや自チームだけではない選手達、スタッフと過ごすことで多くの刺激と学びを得られるとてもいい機会になると感じました。
選手達は目標や夢に辿り着くためにいつもとは違う環境の中でプレーすることや変化に対応しながら力を発揮していかなければいけません。
今回のキャンプを通じて、この年代でも自分の力を発揮するためにプレー以外の部分で時間の使い方や立ち振る舞いなど、習慣の重要性を選手達から改めて考えさせられました。
私自身も指導者としてさらに積み重ねて選手、地域のために活動していきます。
最後に今回関わっていただいた関係者、スタッフ、選手の皆様ありがとうございました。

 

◆小笠原央 選手(茨城/鹿島アントラーズ)

関東ナショナルトレセンに参加できたことをうれしく思い、このナショナルトレセンを開催していただくために動いてくれた方にとても感謝しています。
初めにミーティングがあり、驚いたことはミーティングをする部屋に入ったときにはすでにプレミアリーグの試合が流れていました。その時に感じたことはこの場所は本当に素晴らしい環境の中でプレーできると思いとてもワクワクしました。
ミーティングの内容で1番印象に残っていることは失敗に対する考え方で、失敗を失敗で終わらせてしまうか、それとも成功につなげるかということが心に残りました。
そしてトレーニングでは守備の行い方や相手との距離感について学びました。初めは出るタイミングがずれてしまい外されてしまう場面もありましたが、少しずつ改善することができました。
試合では自分の強みを出そうとしている選手が多く、そこで学んだことは要求の大切さです。まだ特徴も知らない選手からパスを受けて点につなげるためには要求がなくてはならないことに気づかされました。
守備の意識をする練習が多く相手が良い守備をしてきた際に最初のファーストタッチを工夫することが大切だと感じました。
最後にこの素晴らしい環境で、プロになるためにとても良い刺激を受けることができました。このような経験を増やしていくためにも努力し、年代別代表などにも繋げていきたいです。

 

◆石田眞心 選手(栃木/ウイングスSC)

今回の合宿にお呼びいただきありがとうございます。今回トレーニングを通して関東のレベルで通用する部分とまだ足りない部分が発見できました。

通用した部分は声かけやシュートストップの技術とブレイクアウェイの部分です。声かけの部分ではしっかりと味方に伝わるように具体的な声掛けができたことが良かったと思います。シュートストップの技術では1対1の場面でしっかり止めることができ、様々な場面でシュートストップすることができました。ブレイクアウェイの部分では前に出るか、微妙なプレーでしっかりと判断してシュートを止めることができました。足りなかった部分はキックの精度とクリアするのか繋ぐのか判断を迷ってしまったことです。サイドハーフへのパスを相手にカットされてしまい、少し危ない場面があり改善することが必要だと思いました。
通用した部分をさらに伸ばして強みにし「J1リーグ優勝・ワールドカップ優勝・世界一のGP:ゴールプレーヤー(フィールドプレーヤーの1人という意識)になる」という夢を叶えられるように普段の行動から意識高く、もっと努力し、継続していこうと思いました。

 

◆中村孝成 選手(神奈川/バディーSC)

新型コロナウイルスがまだ完全に収束していない中、開催していただきありがとうございました。関東から集まったレベルの高い選手とトレーニングができ、自分の課題や通用するところが見つかって充実した2日間になりました。
ディフェンスの時に前向きでボールを奪うというテーマで足だけではなく、体ごとボールを奪いに行くということを学びました。体全体でボールを奪うことは難しく、足で取りに行ってしまう場面もありました。ファーストディフェンスがしっかりプレスに行っていないと全員が前向きでボールを奪いに行くことができないので、全員でハードワークすることが大切だと感じました。
また慣れない環境の中でも自分のプレーをすることができないといけないということを学びました。どんな環境の中でも自分のプレーをできるように意識していきたいと思います。
今回学んだことをチームに持ち帰り、チームをよりよくするとともに自分も年代別代表などより上を目指し努力していきたいと思います。