当協会所属 松田卓磨氏(千葉県)が、フットサル1級審判認定審査を合格することができました。
受験に際しての取り組みレポートを松田氏より提出いただきましたので、ぜひご一読ください。
なお、松田氏は2022年度関東フットサルリーグ1部で優秀審判員も受賞されましたので、併せて報告させていただきます。
◆松田 卓磨氏(千葉県)
1級受験は4月の予備審査からはじまり、翌年1月末の3次審査まで、1年がかりの長丁場。体力面、精神面ともに厳しい道のりですが、その一方で、成長する大きなチャンスでもあります。
1次及び2次審査は、関東リーグ、関西リーグで主審と第2審判を1試合ずつ担当で1セット、合計4試合行いました。以下、1次、2次審査後、審査員の皆さんから頂いたコメントです。
・1次審査
・2次審査
「笑顔」は1つの自分の良さと考えておりますが、競技者をマネジメントするために「厳しい顔」を必要な時に出せるか。また、2人が笛を持つフットサルで自身が第2審判の時、試合を良い方向へもっていくために、主審サイドでの事象に対してどこまで反応するべきか。2次審査では改善が見られましたが、大きくこの2点が課題として挙げられました。
ここから残るは全国選抜大会に参加しての3次審査2試合。それまであと3ヶ月。自身が普段担当している関東リーグも終盤戦に入り、勝ち負けに対してチームが更にシビアになってくる頃です。判定に関しては自身が主審だろうと第2審判だろうと、事象が反対側の審判員のコントロールエリアにあるか否かを意識し、こちらからはちょっと違う見方でも、近くにいる多くの人がその判定に乗っかっているのか、という視野を広げた心持で取り組みました。マネジメントについては、「笑顔」を忘れず、ここは強く出なければ、これは悪いと伝えなければ、と感じた時には、笛、言葉、カードと一緒に、厳しい目つきと固く閉じた口で表情を作り、自身の振る舞い全体で、審判員としてのメッセージを表現することに努め、昇降格も絡んでくる試合に臨みました。
それらの取り組みが、結果としては3次審査終了後に「第2審判側のファウルケアが数個あり、主審として試合を束ねる意思が感じられ、正しく導くことができていた」という、一見1次審査とやっていることは同じように見えても、正反対のコメントを頂くことに繋がったのではないか、と振り返っております。
今後の課題として、起きた事象に対しコミュニケーションを取るのかマネジメントをするのか的確に判断すること、が挙がりました。より良いゲームマネジメントにつながるよう、今後も日々精進して参ります。