関東トレセンキャンプU-16を12月10日(火)及び11日(水)の2日間、関東8都県それぞれ3名のFP24名とプロジェクト選考されたGP3名合計27名が参加しました。
「次のHEROは僕たちだ!」をメインテーマとし、選手達自らが主体的にキャンプに取り組み、能動的思考を身につけ飛躍に繋げる事を目的としました。
1日目セッションは9人3グループに分かれ、それぞれにアドバイス担当コーチを配置しました。プランニングセッションでは選手自らがゲームプラン、システム、攻撃方法、守備方法をディスカッションし次のトレーニングセッションへ移行していきました。自チームでのトレーニングをベースに積極的にイニシアティブをとる選手がリードして順調にゲームへと進みました。ゲームでは初めて組むメンバー同士で戸惑いもありながら、徐々に仲間のプレースタイルを認知し、インテンシティの高い内容でした。
2日目は2チーム編成での11対11のゲームを3本行い、ゲーム間でのミーティングで課題を修正しあい初日同様白熱した試合が展開されました。
2セッションの短いキャンプでしたが、関東地域のレベルの高さを感じる、ポテンシャルを秘めた選手が多く存在しました。
将来性ある選手が「次のHEROになる」事を期待できる内容でした。
◆中田康人 氏(東京都FAコーチ)
U-16は組織の中で戦える個を育成する年代です。チーム(監督)コンセプトを実行する為にポジションやゾーンでの役割を認識する事ができる・・大人のサッカーカテゴリーです。
今回のキャンプでは、初めて出会った仲間に自らの考えをに伝え、そして仲間の声を聞き、チームとしてのやるべき事を選手達が決め、そして実行する事を目的として取り組みました。
プランニングセッションやミーティングでは発言は多くありませんでしたが、ピッチレベルでは仲間と意思疎通をとり、「勝利」の為に協力しあう場面が多く見られました。
ゲームでは全員が全力で取り組み、自身の特徴あるプレーを表現しており、とても逞しく感じました。自分の未来を自分自身で切り拓く(現在も持ち合わせていると思いますが)強いメンタリティを身につけ将来のHEROになって欲しいと感じました。
◆長井涼河 選手(関東第一高校)
FWはやっぱり点を取る仕事だし、その中でどれだけ質にこだわれるかと言うところを重点的に考えて参加をしました。
初日も2日目も自分たちでプランニングをして、自チームでもキャプテンをやっているので、コーチからもらったアドバイスはとても参考になったし、チームに帰ってそれを存分に発揮します。
また、サッカー面でも誰よりも負けないと言う意思で臨めて、プレーでもそれを出せたと思います。
今後は選手権出場と言う一個の目標を立てていて、その中でも1番すごい選手になるという思いがあります。この2日間で学んだことや感じた事がたくさんあるので、それを今度は発揮する番だと思います。こんなにも良い環境でサッカーができて本当に良かったです。これが最後のチャンスにならないように、2倍、3倍、4倍と強くなってまた、このようなカテゴリーに選ばれるように頑張ります。
本当にありがとうございました。
◆石井琉偉 氏(矢板中央高校)
今回のキャンプは誰かの目に留まるような爪痕を残そうと思い参加しました。この2日間で感じたことは全く知らない人と急にプレーする。それも自分の特徴も出していかないといけないという状況のときにどうやって周りの人に理解してもらうかどれだけ自分のことを提示できるかが大事だと感じた。意見はと聞かれた時にパッと喋れてリーダーシップをとるのがどれほど難しく、周りの目を気にせず言えるかがどれだけ難しいかを知らされた。その中でも特に2日目とかは自分から積極的に意見をだしていったり試合中に少しでも味方とコミュニケーションをとり自分をどんどん表現していくことが出来たのが良かった部分だった。
また周りのレベルが高いなかで自分が小心者にならずに堂々とプレーすることができたのも良かった。今後は自チームで活躍し、日本代表に選ばれて、どんどんステップアップしていって上をめざしていきたい。唯一無二の選手になれるようにサッカースキルを磨いていきたいです。
◆青木拓実 氏(山梨学院高校)
自分は今回のキャンプが初めての関東トレセンでどんなすごい選手がいるんだろうという期待と、それについていけるのかという不安を持ち、少しでも多く自分にいかせるものを見つけようという気持ちで参加しました。参加して感じたのは、自立することを求められているということです。コーチたちはあくまでアドバイスをするだけで、どのようなフォーメーションで守備、攻撃をするのかや、どのようなアップをするのかを自分たちで相手に勝つために考えます。その時に自分の考えを伝えることやコミュニケーションをとることが求められました。それらのことは代表に選ばれた時やプロとしてサッカーをするときに必要なことで、そのための練習の場所でもあるんだなと思いました。自分はあまり積極的にコミュニケーションをとれたかというとそうではないときがあったので、普段の練習から技術を向上させるのと共にコミュニケーションを大切にして、代表に選ばれたときに自分をしっかり表現できるよう頑張っていきたいです。