日本サッカー協会ではポジション別指導・強化を目的として、1999 年よりゴールキーパーに特化したナショナルゴールキーパーキャンプを開催しています。同時に関東各都県のGKプロジェクトを中心に「関東トレセンGKキャンプ」をスタートしました。
このキャンプでは、各都県FAからの推薦をもとに、U–13、U–14年代それぞれ16名、合計32名のGKを招集し育成・強化を行いました。また、各都県GKプロジェクトコーチ27名、JFAより小山健二氏、楠本晃義氏(いずれもJFAコーチ関東GK担当)、U15日本代表GKコーチの吉岡慎介氏にアドバイスをいただき、それにトレーナー含めて計31名のスタッフで2日間のキャンプを開催しました。
オープニングと講義の中で提示された通り「関東から世界へ【10代でA代表】」という野心を持つこと。このキャンプの目的は「将来の日本代表を担うGKの育成、強化」であり、何かを掴む、発見して、日常に持ち帰ることを確認しました。今回のキャンプで各都県から派遣された選手たちは、彼らの日常がより良いものになるきっかけを掴めたと感じています。世界を狙えるチャンスがあり、そのためには日頃の積み重ねが大切であること。プレーヤーたちが「関東から世界へ」飛躍していくことを期待しています。
このキャンプを開催するにあたって、準備から携わっていただいたすべての方々に感謝しております。



◆髙﨑護 コーチ(茨城県所属)
1日目の「クロス」では、指導者・選手が高い集中とインテンシティーの中で、前向きなプレーと雰囲気で進められた。少人数(1グループ4名)で常に役割がある中でのトレーニングであり、実践的な内容の中でプレーヤーにDoの確保がなされ、反復することと考えることを高いレベルで実践するとても良い機会になっていました。ジャンプキャッチの基本フォームを確認し、ボールを捉える位置や空中姿勢、キャッチング後の着地の仕方やボールを守る意識など、細部にわたり確認しました。個々に課題の認識と、解決のためのアクションを起こして取り組む様子が見られました。
2日目の「ディストリビューション」では、それぞれのキーファクターを高い意識を持って反復していくことで、トレーニングが進むにつれて成長を見せるプレーヤーが複数いました。今回学び獲得したものをゲームの中で発揮できるように、自チームで取り組むことを確認して終わりましたが、2日間通して大変有意義なトレーニングになりました。
◆毛利友郁 選手(ゼブラフットボールクラブ所属)
この2日間を通じて、クロストレーニングではボールによってタイミング良く飛び出すこと、ニアサイドとファーサイドでステップを変えて飛ぶことを教わりました。できたことは、コーチに聞いて教えてもらえた内容と改善点を自分で理解をして、次のプレーからすぐに意識して行えたことです。ディストリビューションでは、ファーストタッチの置き所や味方が受けやすいボールを配球することを意識しました。パントキックの質にこだわりを求めて蹴ることができなかったので、継続性の力を身につけて、攻撃の起点となれるように改善していきたいです。
これからのチーム活動に戻っても、全てのトレーニングに対して成長できるように今回できたところは継続し、さらによりよくしたいです。課題と感じたことは、自分で考えたり、コーチに聞いて改善していきたいです。日本代表という夢だったものを目標という考え方を変えて、日々の練習で頑張りたいです。
◆小林淳人 選手(F.TRES FC所属)
私は今回のGKキャンプを経て、「観察力」の大切さを学びました。今回のキャンプはチームでの活動とは大きく異なり、指導者が選手4人に対し2人つく形で、普段指摘されないような課題も細かく指導されるような素晴らしい環境でのトレーニングでした。その環境の中で、個人の改善点も多く見つかりました。例えば、クロス対応では、飛び出すタイミングや様々なシチュエーションの足の向き、ディストリビューションでの、アンダーアームスローの質などです。普段のプレー中は意識しなかったことが、強制的に意識されるこの環境は自分にとって、とても刺激的であり有意義なものでした。その中で、手本となるコーチのプレーと、コーチの言葉を結びつけながら話を聞くと、自分の意識と感覚が繋がり、少しずつプレーが改善されていきました。今回学んだことは、技術面だけでなく課題発見と改善の方法などをチームに持ち帰り、練習でミスを恐れず積極的にチャレンジをし、自分がチームを引っ張れるような存在になれるよう努力を積み重ねていきたいと考えています。
◆渡辺煌夜 選手(フォルトゥナSC所属)
関東トレセンキーパーキャンプに参加し、特にクロス対応とディストリビューションの重要性を学びました。クロスでは、相手や味方の位置を素早く認識して、ボールに出る判断を早く正確にすることなど、またキャッチかパンチングかを瞬時に選ぶ判断力が求められると感じました。課題は、形や取っている位置などが良いと言われましたが、今の時点でジャンプが飛べていなく、もう少しジャンプが飛べるようになれば、関東でも通用することができると思ったので、ジャンプを強化していきたいと考えています。また、体がクロスの時そってしまうことが多いので改善していきたいです。ディストリビューションでは、ただ遠くに蹴る、投げるだけではなく、味方が次にプレーできる場所へ正確に配球することが攻撃の起点になることを学びました。課題は、キーパーのコーチングで点数を取れる可能性があるのに、初めから前をあまり見ずに近くの選手に付けてしまっていたので、優先順位を考えてプレーしていきたいです。今後のチーム活動では、クロス対応の判断力と、素早く正確なディストリビューションを意識し、守備だけでなく攻撃でもチームに貢献していきたいです。さらにこのキャンプで教わったリーダーシップをチームでも意識して、様々なことにチャレンジしていきたいです。