一般社団法人関東サッカー協会

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レポート|審判|『2018年関東開幕前研修会』(2018/3/4)を開催
配信日:2018/03/13 カテゴリー:インフォメーション

「2018年開幕前研修会」が3月4日(日)にJFAハウスで開催されました。

2018シーズン開幕に向け、サッカー審判員71名、サッカーインストラクター60名、フットサル・ビーチサッカー審判員44名、総勢175名が参加しました。
冒頭、長田審判委員長からは、2018年度シーズンに臨むテーマが示されました。「責任と自覚を持って活動する」「失敗を恐れずに、チャレンジする」「初心忘るべからず」ことを、関東地域および各都県の代表である参加者に対して改めて求めました。

また、JFAの小川審判委員長が掲げた「Value」「Realizing Your Potential」という言葉を踏まえ、審判員および審判指導者として、主役である選手のため、そしてサッカーの発展のためにできることを考え、一人一人が実践していこうと呼びかけました。

参加者も長田審判委員長の話を聞きながら気持ちを高め、緊張感を持ってこの研修会がスタートしました。

【実施内容】
・全体会
新シーズンに向けて:長田委員長、高橋RDO

    総務部・競技部・インストラクター部・指導部から伝達事項

・サッカー

    2018年Jリーグレフェリースタンダード解説

レフェリーアカデミー、インストラクタートレセンについて強化審判員、男性都県推薦審判員コーチ制について

    強化・推薦審判員の心構え、グループディスカッション

・インストラクター

    1級インストラクター研修会内容伝達

コーチ制への対応

    割当の柔軟化と新たなカテゴリーへの割当について

指導観点、指導部との共通目標、新アセスメントレポート

・フットサル・ビーチ

    DOGSO、BUPA 映像確認と共通理解
    試合前の打ち合わせ(グループディスカッション)

【指導者コメント】
上荒敬司 審判委員会指導部長
関東審判委員会としての改革は早くも1年目が終わり、2年目に突入しました。新シーズンでは、1年目の改革の反省などを踏まえ、充実を図りながら組織および新規事業に向けて挑戦します。インストラクター部では、JFA(RDO)からのイントレを踏まえて、関東審判研修会に活かしていくこと。また、フィジカルインストラクターの育成、強化も必要です。

    審判員には、今一度基本をベースに考えていただきたく「環境」がテーマとなります。①生活ベース(家庭・家族・アクセスなど)②職場(同僚に認められる人材であるべき)これらがしっかりと安定できてこそ③審判活動(可能調査や関東・都県での活動)に繋がります。充実した活動を行うために「①②の基本ベース」を大切にして下さい。そして、『関東』『都県』の審判活動に、責任を持って貢献して下さい。


【参加者コメント】

沖園英次郎 サッカー2級インストラクター(群馬県)

2018年開幕前研修会にインストラクターとして初めて参加させて頂きました。以前、審判員としてこの研修会に参加させて頂いた経験から、その頃の緊張感が懐かしく、そしてインストラクターとして身の引き締まる思いでした。

    午前のセッションでは、長田委員長、総務部、競技部、指導部、ROD部門からの伝達事項、及びスタンダードビデオによる判定基準の共有化が行われ、大変内容が濃いものでした。長田委員長からは、「それぞれの立場で自覚と責任も持ち、失敗を恐れずチャレンジすること」や、「Realizing your potential」について、「審判員の力を引き出すこと」等のお話がありました。

他部門からのお話にも共通するところがありました。インストラクターとして、それぞれの審判員の力を如何に引き出すか、考えを深めていかなければならないことを痛感しました。審判員もそれぞれの立場でお話を受け止め、意識を更に高める機会になったと思います。

    午後のセッションでは、インストラクター研修があり、岸インストラクター部長からの伝達事項や藤ヶ崎氏のプレゼン等があり、引き込まれるようなお話でした。午後のセッションの中で、特に心に響いた吉田松陰の言葉で終わりにしたいと思います。


増山 舜 サッカー2級審判員(東京都)

本研修会は、関東地域の審判員・インストラクターが一堂に会し、新シーズンに向けモチベーションを高めることができた非常に有意義な研修会でした。特に、長田委員長より「初心」という言葉を頂き、今シーズン臨むにあたり審判を始めたときの思いやターニングポイント等を大切に、責任と自覚を持って審判活動に取り組むということを全員で確認いたしました。

    審判員に対する個別研修では、参加した審判員たちが職種・業種別のグループ分かれ「審判活動との共通点」をテーマにディスカッションが行われました。それぞれの職種に審判活動に繋がる特徴がありとても興味深く、新たな知見を得ることができました。また、上荒指導部長より審判活動の基礎は普段の生活・仕事でありそれらを充実させることで審判員の能力も向上するとご指導頂き、非常に勉強になりました。私自身も今シーズン審判活動以外の過ごし方を大切に、選手のためにより良いゲームコントロールができるよう日々精進して参りたいと思います。


額賀美沙子 サッカー2級審判員(茨城県)

    研修会では伝達事項の確認や、「競技規則スタンダード」の解説、サッカー・インストラクターなど各部門に分かれての個別研修を行いました。個別研修では学生、教職など職種ごとに分かれディスカッションを行いました。「自分の仕事と審判活動の共通点は?」という問いから普段の生活の大切さを改めて感じました。家庭や職場、地域での信頼関係の構築や、言葉遣い立ち振る舞いには、今後より一層気を付けたいと思います。

今回の研修会には沢山の方が参加されていました。部門は違ってもそれぞれが選手、チームの為に頑張っているのだと感じ、嬉しくもあり、また自分も頑張らなければという気持ちになりました。今回、学び感じたことを胸に1年間、選手・チーム・また自分の夢の為に頑張りたいと思います。

青木祐輔 フットサル2級審判員(神奈川県)

      • 今回、関東開幕前研修会に初めて参加させて頂き、県を代表するレフェリーとしての実感が湧きました。長田委員長のお言葉で「初心忘るべからず」、「夢を持つことは意味のあること」、責任と自覚を持ってレフェリングする。失敗を恐れず、いろんなことにチャレンジするという言葉には深く考えさせられました。そして高橋RDOの質の高い試合や安全な試合を提供するには現状の分析、自己啓発が必要であることをお話し頂き、今後に活かしていこうと思いました。

フットサル部門に別れてからのセッションではDOGSO(決定的な得点の機会の阻止)、BUPA(大きな攻撃のチャンスを邪魔する)の映像を見て、審判員の共通認識・共通理解を図りました。午後のセッションでは試合前の打ち合わせについてのディスカッションをし、審判員として打ち合わせの重要性を新たに再認識しました。このような学びの深い研修会に参加させて頂く機会を作って頂いた方々にとても感謝しています。今シーズンも選手の為に全力でレフェリングを行っていきます。


齋藤香菜 フットサル2級審判員(東京都)
全体会では「初心」について、将棋の羽生善治氏は「初心忘るべからずという言葉は、始めたときの気持ちということではなくて、『その時々の初めて』という意味がある。」とコメントしていると知りました。初心にかえってみるということは、実際には非常に細かな自己分析が必要になります。審判員のプロファイルを参考に、自分の長所や短所を理解し足りない部分を補えるよう努力していきたいです。

    フットサルの部門研修では、「決定的な得点の機会の阻止」「大きなチャンスとなる攻撃のじゃまをするファウル」について議論を深め意思統一をはかりました。考慮点に基づき、正しい判定ができるよう考えを整理したいと思います。

セッション②では、試合前の効果的な打合せについて、他レフリーの様々な打合せ内容の共有をはかりました。マンネリに陥ることなく常に1試合1試合を大切に、常に初めての意識を持ちながら、試合前から取り組んでいくことがより良いゲームコントロールに繋がることを再認識しました。来シーズンに向けて万全の準備をし、レベルアップしたレフェリングでフットサルに貢献していけるよう真摯に取り組んでまいります。