一般社団法人関東サッカー協会

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【レポート】2021関東トレセンキャンプU-16
配信日:2022/01/07 カテゴリー:インフォメーション

U-12カテゴリーから始まる関東トレセン活動の集大成として新設された「関東トレセンキャンプU-16」は、 8FAから52名の推薦選手が選出され、U-22代表監督の冨樫剛一、U-18代表GKコーチ高桑大二朗、JFAコーチ関東担当土橋正樹の3名が指導にあたった。会場は昨年オープンしたばかりの日本代表の総本山『JFA夢フィールド』で行った。

キャンプの冒頭に行われたキックオフカンファレンスにて、冨樫チーフから2005年宣言でJFAが掲げた「2050年までにワールドカップ優勝」という日本サッカーが目指している目標の為の途しるべが伝えられた。

・ワールドカップ優勝の為に、U20ワールドカップ、U17ワールドカップを制覇し自信を付け、強者としてワールドカップに向かうことが、日本サッカーの悲願の為の一番の近道であること。

・U20のワールドカップで活躍した選手がその後のフル代表での活躍に結び付いていること。

過去のワールドカップの映像を交えた説明に、多くの選手たちが漠然と「将来サッカー選手になりたい」、「まだ16歳」だと思っていた自分たちに残された時間は、決して多くないということに気付かされていた。

最後まで走り切ることやヘディングでの戦いが課題と口にする山口裕也(千葉/流経大柏)は、「あんなこと聞いたことが無かった。すぐに意識を変えなければならないと思った。」と、顔をこわばらせていた。

「成れるとか成れないとかじゃなくて、君たちがどう思うか。我々が君たちを代表選手にするんじゃなくて、君たちが成るかどうか。」その後も、冨樫チーフからプロサッカー選手に成りたいという選手達に、同世代の海外選手とのプレー強度や精度の違い、夢を叶える為の逆算思考の必要性などが伝えられた。

コロナ禍の影響により1日開催となったキャンプで、選手に与えられたのは1時間のキックオフカンファレンスを含む、わずか3時間という短い時間だった。しかし、「試合時間は90分。短い時間で頭と身体を回転させてフルパフォーマンスを出し切れないと世界で戦える選手に成れない。」と、これまでの当たり前を変える意識改革を強く求めていた。

 

 

◆小倉 幸成選手(茨城/鹿島アントラーズ)

プレー強度は鹿島も高いので、思ってた以上に力が出せました。アンダー世代の代表に入ればプロ契約に繋がるので、そこを意識していきます。年齢的に身近なオリンピック代表やU20の代表の話を聞いて意識が変わりました。急がないといけないという焦りを感じてます。日本代表を勝たせる選手に成りたいので、まずはアンダー世代の代表に呼ばれることを目標に頑張ります。

 

◆森谷 一斗選手(神奈川/湘南ベルマーレU-18)

これまで世界との違い、世界との差を考えたことが無かったので、世界で戦う上での意識の違いを感じました。
オリンピックは遠い存在だと思ってましたが、自分にも可能性があるんだと実感できました。
日本代表の目標や現在地を知れたことで、自分もそこに参加したいと思えました。

 

◆揚石 琉生選手(栃木/栃木SC)

4月に早生まれとして(1学年下の)U-15の代表合宿に呼ばれましたが、同じU-16世代が集まった中で自分のプレーが出来たことは自信になりました。今日の講義で、夢だと思っていたワールドカップやU-20のワールドカップが身近に感じられました。得意の左足で味方に合わせるアシストを武器に自分のレベルを磨いていきます。